ポケット映画館

ちいさくまとめた日々の出来事と映画について。毎週水土更新、毎月1日は映画の雑談。

『シャン・チー』いらない何も捨ててしまおう

君を探し彷徨う MY SOUL

STOP THE TIME,SHOUT IT OUT

がまんできない 僕を全部あげよう

(作詞:稲葉浩二 曲名:LOVE PHANTOM

題名につられてお越し頂いた方は、きっと近い時代を生きている方ですね。こんちには。

 

こないだ友達の家でご飯を作ってる時のBGMにこの曲をかけてたら皆が熱唱し出すし何かおかしくてね。ふふってなっちゃった。久しぶりに聞いても歌えちゃう懐メロっていいですよね。

『シャン・チー』

シャン・チーでもカラオケ熱唱シーンがありまして、冒頭で主要人物2人が「ホテル・カリフォルニア」を熱唱している。恋愛ではない男女の友情シーン。とっても楽しそうで私までニコニコしちゃったよ。当作品はマーベル・シネマティック・ユニバースの一作で、いわゆるアベンジャーズのシリーズ。でも過去作見ていなくても問題なく見れる。今までほとんどなかったアジアンヒーローで本当に本当に良い作品なので是非色んな方に見て欲しい。ごく普通にみえる青年ショーン(シム・リウ)は実はシャン・チーという名前で、悪に染まった父親ウェン・ウー(トニー・レオン)から逃げるようにLAにやってきて生活をしている。この青年が背負う宿命とは。家族、テンリングス、リングのパワー。とにかくカンフーアクションが最高にかっこいい。こらからの多くのアジア人ヒーローが誕生する事を心から願う。個人的には日本人ヒーローも。(エンドゲームにちらっとでた真田さんカムバックないかな…ボソッ)

 

少しずつ映画は新作も公開され出してきたけど、カラオケに行くにはまだまだの状況。いらない何も捨ててしまおぉ〜とはいかないので、ほんと頼みます。

  • シャン・チー/テンリングスの伝説
  • 2021年
  • デスティン・ダニエル・クレットン監督
  • シム・リウ 主演
  • トニー・レオン、オークワフィナ 他

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『恋は雨上がりのように』優しさの距離

ある夜、友達から着信。「最近、何かあった?しんどい事あったら聞くよ。」

 

若い頃は色々と思う事があり、でも他人には何となく言えず一人で悩んでいた。電話をくれた子も普段からよく会ってたけど、特にそんな事相談もしてなかったから、本当にびっくりした。

 

「ありがとう、なんにもないよ。」と返したが、なんでもなくなったのは彼女の優しい声が私の心にそっと届いたからだったな。

恋は雨上がりのように

優しさの距離とは本当に難しいものだ。近づきすぎても、遠すぎても役にたたないばかりか、焦りや不安を増長する事にもなる。高校生の橘あきら(小松菜奈)は自身の怪我で陸上の選手の夢がたたれてしまう。偶然入ったファミレスで出会った店長の近藤(大泉洋)に優しく声をかけられ、一目惚れ。あきらは、バイトとしてファミレスで働くことになるが。若い時は、良いも悪いも一直線で何かを失うと全てを失った気持ちになる。それが情熱を燃やしていた物であればあるほど。そして、その反動も大きい。この近藤店長がどこまでも大人で、優しさの距離を間違わないのが本当に良いのです。私がときめいてしまったわ。小松菜奈ちゃんの気の強い感じもよいし、とにかく大泉洋がほんとよろしい!あと、当時映画館のプロモーションで主題歌のフロントメモリーがずっと鳴ってたんよね。あの歌好きで今もずっと聴いてる。

 

私のまわりの友達は優しさの距離の物差しがほんと上手で心地よい人たちが多いです。ありがたいです。そして、小松菜奈ちゃん結婚おめでとう。

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『ハウス・オブ・グッチ』何か好きなんよね

楽しみにしていたハウス・オブ・グッチ見てきた!

 

GUCCIといえば、初めてのブランド財布はここのだったな。一回違うブランド買ったけど、結局今もまたGUCCIだ。

 

このブランドには個人的に縁がある。何か好きなんよ。

『ハウス・オブ・グッチ』

GUCCIは元々グッチオ・グッチ1921年に創業した高級革製品店が発祥。人気を博し順調に店舗も増えたが、初代が亡くなった後は長い血族争いが続いた。その中で起こった有名な事件を題材に作品化されたのがハウス・オブ・グッチ。私はこのごたごたの中 GUCCIを立て直したデザイナーであるトム・フォード氏の感想を読んでから鑑賞したのだが、まぁ確かに当事者としては「これは茶番なのか」と言わざるを得ない内容だった。赤の他人としては大変に面白いものであったが。今回何が良かったかというと、それはやはりアダム・ドライバーレディ・ガガでしょう。二人の演技がなかなかに良い。アダムドライバーは元々とても良い役者だし、レディ・ガガはそれに負けない存在感を放っていた。この二人のおかげでさらに滑稽さが増す。

 

この世紀の茶番劇、是非劇場で。

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『龍の忍者』昔取った杵柄ですね

小さい頃はいろんな習い事をさせてもらっていて、一番長く習っていたのはピアノ。4歳から大学卒業までお世話になりました。

 

もう鍵盤から離れて数年たつけど、たまに友達の子供におもちゃのピアノで童謡を弾いてみせたりする。

 

先日、ご飯に行った先にピアノがあって、酔っ払って弾いた。あれ弾いてこれ弾いてゆわれたけど、指がまわらんかったわ。もう一度、練習せねば。

『龍の忍者』

モータルコンバットの真田さんのインタビューを読んでてビックリしたのは、忍者の役を演じるにあたり特にトレーニングはしていませんって言ってた事。普通役者は、撮影の何週間前から専属のトレーナーをつけてアクションの練習をするのだが。彼曰く「昔取った杵柄ですね。」だそうだ。その杵柄の一つであるのがきっとこの作品。(他にもたくさんあるのでまたの機会に紹介します。)真田さん海外初出演作品。父の仇を取りに彼女をつれて中国へ渡った玄武(真田広之)だが、色々あって仇討ち相手の息子のような存在である孫靖(コナン・リー)と結託し、新たな敵をぶった斬る!みたいなストーリー。青年忍者とカンフー使い。演者のキレッキレのアクション、カメラワーク、ド派手な爆発や演出がすごくテンションあがる。己の肉体と身体能力だけで魅せてくれるのほんと良いわ。そして、真田さんの五重塔30mからのダイブは必見。パンフレットには「雨ですべるのでやはり緊張感しました」と書いてある。ノンスタントなのは本当にすごい。これが、のちにモータルコンバットのアクションに繋がるわけですね。

 

以前、友達とクイズ番組を見ていて、マクドのポテトの揚がる音は?って問題がでて、瞬時に私が答えるのを見て友達が驚いてた。私には音が声で聞こえるのよ。これは私の昔取った杵柄ですね。

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『TENET』今はそれでいいのだ

2019年度の瀬戸内国際芸術祭へ行った。瀬戸内の小さな島に様々な作品が展示される。常設で有名なのは草間さんの赤カボチャ。

 

一番ビックリしたのは、今にも崩れそうなあばら屋の作品。入ったらすごい水量の水が天井から床に向かって落ちてた。衝撃的。他にも何せ作品だらけで忙しいわ、わけわからん表現だらけだわで頭が混乱してくるのだが、途中から楽しくなってくるのだ。

 

わからんって楽しい、理解出来ないって楽しい。そこから、「わからん」への拒絶反応が減った気がする。

『TENET』

公開当日に見た感想はまさに「わからん」の一言だった。いや、最後はこういう事かと一人でブツブツ言いながら映画館を後にしたものだ。名前もない主人公(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、ある任務の失敗により敵に捕まり自殺をはかるが、目を覚ますと何かのテストに合格していた。そして彼はTENETという謎の言葉と世界を救う新たな任務に就くのだ。ここから一気にわからん。時間を逆行したり順行したり、わんこのようなニール(ロバート・パティンソン)と協力して危機を乗り切ったり。でも、何か凄いって感覚は画面からバシバシ伝わってきた。映画終わった瞬間涙出た。わからんなりに映画をしっかり体験したのだ。ノーラン監督さすがです。

 

わからんは、わからんまらまでいい。きっといつか自分のピースが揃った時に何か見えてくるだろう。

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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』何も言えない

ネタバレ見ると楽しさ半減するので、仕事も早々に終わって初日に見てきた。

 

いやー楽しかったな。

 

私もネタバレなしで書こう。

 

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

…何か書こうと思ったけど、何書いてもネタバレor匂わせ文書になるので困ったな。

 

あ、IMAXで見たのは正解だった!これは間違いない。お近くにIMAXシアターある方は是非。あとIMAXで見るとちょっと厚紙タイプの結構大きめカレンダーと、A3サイズのポスターもらえます。手提げブクロ持参するとヨシ!

映画の感想じゃないな。笑

私はスパイダーマントム・ホランド)も好きだけど、個人的にドクターストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が好きで、今回は二人が共演なのでそれだけでも見る価値あった。

とにかく気になる方は、いち早く劇場へ行かれる事をお勧めします。(海外は、12月に公開されていてそろそろネタバレも降ってきそうです。)

 

さぁ、MUCフェーズ4も本格的に始動してきたしドラマに映画に楽しみだ!

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関連作品

『オリエント急行殺人事件』私をスキーに連れてって

いや、世代ではないです。

 

世代では無いが、親がウィンタースポーツ大好きなので正月は毎年新潟で過ごした。シュプール号って寝台列車に乗って行くんだ。

 

ただ、数日間本気で朝からナイターまで滑るので子供ながらにちょっと気合を入れて挑まないといけなかった。確かあの頃は携帯もないのでトランシーバーで連絡を取ってな。今思えばとってもよい思い出。

オリエント急行殺人事件

こちらは、そんな楽しい列車旅行ではない。自他ともに認める世界一の名探偵ポアロの謎解き物語。豪華列車オリエント急行で起こる事件を暴く。「この世界には善か悪か、そのどちらかしかない。その中間は無いのだ。」とポアロは明言しているが、この事件ではじめて彼の心が揺らぐ。ポアロのお髭、ケネスブラナーのフランス語訛り英語、そして映像美溢れる作品でした。しかも彼は監督も務めてるんですね。(確か昔ハムレット役同士で真田さんとも対談してたな。)あとね、何と言っても俳優陣の豪華さに圧倒される。ジョニー・デップジュディ・デンチ(007のM役など)、デイジー・リドリー(SW7のレイ役)、ウィレム・デフォー、ペネロペクルス(バニラスカイのソフィア役など)他多数。当時、1800円で見れるの安すぎんかって思ったよね。

 

しかしまぁそんな殺人事件が起こる列車は乗りたく無いですが、還暦迎えたらななつ星みたいな豪華列車のって旅をしたいものです。

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