ポケット映画館

ちいさくまとめた日々の出来事と映画について。毎週水土更新、毎月1日は映画の雑談。

『君に読む物語』門松や 冥土の旅の一里塚

めでたくもあり めでたくもなし。一休宗純の歌だそうだ。

 

この歌は、今読んでいる伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」に「一里塚」とうい言葉が出てきて意味がわからなくて調べている中で知った。(ちなみにこの本は、来年公開予定のブラピ主演「Bullet Train」の原作です。)

 

本を読むと知らない言葉に出会う。私にとって言葉との出会いはとても嬉しい事だ。自分を表現する、なにかを感じ取る色がより明確になる気がする。

『君に読む物語』

療養施設で老女に一冊の本を読み聞かせる同い年くらいの男性デューク(ジェームズ・ガーナー)。老女(ジーナ・ローナンズ)は、認知症を患っているが彼の語りかける言葉に何か懐かしいものを感じる。デュークが読み聞かせる話は、ノア(ライアン・ゴズリング)とアリー(レイチェル・マクアダムス)の物語だ。その物語の主人公の1人ノアは一途だけどすごく強引で、アリーと出会ったその日からアプローチを開始。街でたまたま出会ってデートの申し込み、天真爛漫なアリーでも困惑気味だ。しかし、友達に誘われたダブルデートの帰り自分の事を話し、道路に横たわって度胸試しをした事が彼女の心を解放する。互いにより惹かれてゆくその甘く切ないストーリーの結末とは。この作品、私はなぜ今まで見なかったんだろうと思うほど良かった。ライアン・ゴズリングは言わずもがな、レイチェル・マクアダムスの笑った顔が最高に可愛いかった。

 

私は言葉や知識は世界をより鮮やかにしてくれると信じている。歳をとり過ぎゆく1年ですが、来年もまた知らない色を探しに広い世界へ出かけたいと思う。

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